日立、自社DCで顧客の機器を預かる「預けて安心サービス」を強化~対象サーバーやDCを拡充


 株式会社日立製作所(以下、日立)は9日、日立グループのデータセンターに日立製サーバーやディスクアレイなどを預かり、運用管理を代行する「預けて安心サービス」を強化すると発表した。対象サーバーの拡充などを実施する。

 「預けて安心サービス」は、サーバー運用に必要な設備を備えた日立グループのデータセンターに、顧客企業が購入したサーバーなどの機器を1台から預かり、運用管理業務を代行するサービス。機器をデータセンターのラックに搭載する作業などを行う初期導入サービスと、機器を設置するラックスペースの提供、稼働監視や障害発生時対応などの運用管理サービス、ハードウェア保守サービスなどから構成されており、eコマースサイトや流通業の顧客管理システムなどで採用されているという。

 今回はまず、対象となるデータセンターを従来の東京、神奈川、大阪の3カ所から、愛知、福岡を加えた5カ所に増加させている。

 また対象機器を拡充し、クラウドシステム基盤に適したブレードサーバー製品群「BladeSymphony」の中から、「BS500」を新たに対象とした。これにより、顧客企業のシステム規模や用途に応じて、より幅広いラインアップから柔軟にサーバーを選択できるようになる。さらに、システム規模に応じてラックのサイズを選択できるよう、従来の1/8ラック(3U)、1ラック(32U)に加え、1/4ラック(7U)および1/2ラック(16U)単位での提供も開始する。

 サービスの価格は、BS500の場合、初期導入サービスが30万4500円から、ラックスペース提供と運用管理サービスは月額31万3950円から。BS500への対応は7月31日より開始する。

 加えて今回は、「HA8000シリーズ」のラック型サーバーに、7年間のハードウェア保守サービスをセットにした「預けて安心ロングライフモデル」を新設した。これは、「預けて安心サービス」の初期導入サービス、ラックスペースの提供、運用管理サービスの契約を前提としたモデル。「預けて安心サービス」では、ハードウェアの長期稼働を支える技術を搭載したサーバーを、運用に適した動作環境が確保できるデータセンターで預かることから、通常よりも長いサービス期間での提供が実現した。今後はニーズに応じて、ほかの自社製サーバーにも「預けて安心ロングライフモデル」を順次設定していく予定だ。

 「預けて安心ロングライフモデル」の価格例は、「HA8000/RS110-h」の場合49万350円から。こちらも、7月31日より提供開始する。


BS500HA8000/RS110-h
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