MSYS、事業継続計画支援システム「REAL ACTION BCP」


 丸紅情報システムズ株式会社(MSYS)は2日、Webシステム構築基盤ソフト「intra-mart」上で稼働する事業継続計画(BCP)支援システム「REAL ACTION BCP」の販売を開始した。

 同製品では、復旧活動に必要な情報を集約した災害対策用ポータルサイトの構築を支援し、災害発生時の業務復旧手順や社員が取るべき行動を時系列に提示。災害時の混乱した状況下でも必要な応対手順を明示し、復旧活動の迅速化を実現する。また、災害に備えた訓練演習に使用し結果を分析することで、BCPのPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを検証、さらに質を高められるという。

 使用方法は、あらかじめ業務復旧手順を設定しておき、権限を持った災害対策管理者が災害発生時にはBCP発動(本番)ボタン、訓練演習時には訓練ボタンを押すと復旧シナリオリストが公開される。実施する復旧シナリオを選択し、災害対策管理者が通知ボタンを押すと社員へ一斉にメールが配信される。メールを読んだ社員は、同製品画面へ接続し画面上で復旧シナリオを確認しながら手順に沿って行動できるとする。

 また、本番ボタンまたは訓練ボタンを押した時刻を起点に、設定した各手順項目の所要時間に合わせて目標の開始時刻と終了時刻が自動的にセットされる。実績時刻が記録できるので目標時刻と比較し、復旧シナリオの進行状況が一目で把握可能。完了した手順項目は色を付けて識別できる。

 各手順項目には、必要なアプリや文書をひも付けることが可能。例えば、すでに導入している安否確認、出社確認、社員配置、在宅勤務、被災確認、交通確認、基幹業務システムなど、各種アプリを画面から起動できる。ISO22301のインシデント管理の考え方を基にした標準的な手動作成のためのテンプレートも標準装備する。また、社内掲示板、文書管理、コンテンツ管理(有用サイトへのリンク)、分析管理(復旧活動所要時間の目標と実績との差異時間・理由の把握)などの機能も搭載する。

 同製品は、intra-martの標準機能である組織マスタ、社員マスタ、権限設定などの登録機能、掲示板機能、文書管理機能などの部品を活用し、開発の生産性とシステム動作の安定性向上を図っている。intra-martは株式会社NTTデータイントラマート製のJava EEに準拠したWebシステム構築基盤。MSYSはその正規特約代理店。

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(川島 弘之)
2012/7/2 12:08