日立システムズ、プライベートクラウド環境を月額課金で利用できるサービス


 株式会社日立システムズは5日、プライベートクラウド環境を迅速に提供するソリューション「オンサイト型リソースオンデマンドサービス」を、同日より販売開始すると発表した。

 「オンサイト型リソースオンデマンドサービス」は、月額利用方式でプライベートクラウド環境を提供するソリューション。サーバー、ストレージ、仮想化ソフトウェアなどを組み合わせたプライベートクラウド環境を顧客企業内に設置し、保守やリモート監視といったサービス部分も組み合わせて月額課金で提供する。

 特徴は、セキュリティが確保されたプライベートクラウドのメリットと、パブリッククラウドの特長である安価、短納期、月額利用方式というメリットの双方を享受できる点。また、ハードウェアなどのコンポーネントのみならず、設置した機器の保守サービスや、機器・システムのリモート監視サービスもセットになっているため、パブリッククラウドと同様、運用・保守の負荷も軽減できるという。

 セットアップ済みの環境が提供されるため導入は最短2週間で完了し、すぐに利用できるようになっているなど、迅速な導入が可能な点もメリット。さらにバックアップ環境として、日立システムズのデータセンターから提供するリソースオンデマンドサービス「BusinessStage ROD」を利用すれば、安価なBCP対策やシステムの段階的なデータセンターへの移設なども実現するとした。

 価格は、物理サーバー1台を提供するシングルモデルで、ハイパーバイザーがHyper-Vの場合は、初期費用が44万9400円から、月額費用が8万5050円から。シングルモデルでハイパーバイザーがVMwareの場合は初期費用が47万2500円から、月額費用が11万5500円から。2台の物理サーバーを利用し、冗長構成にも対応したスタンダードモデル(ハイパーバイザーはVMware)は初期費用が249万9000円から、月額費用が24万6750円から。なお、3年の最低契約期間が設定されている。

 日立システムズは、日立グループのクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のもとで新サービスの拡販を行い、2013年度末までに累計100社への販売を目指すとしている。

関連情報
(石井 一志)
2012/6/5 14:30