ファルコンストア、多様な重複除外機能に対応した仮想テープライブラリの新版


 ファルコンストア・ジャパン株式会社(ファルコンストア)は29日、仮想テープライブラリソリューション「FalconStor VTL」の新版「同 v7.5」を販売開始すると発表した。

 FalconStor VTLは、ディスクベースのストレージを用いながらテープライブラリのように利用できる、仮想テープライブラリソリューション。リカバリ速度や信頼性を向上させられるほか、重複排除(重複除外)技術によってバックアップデータを最適化できるという。また製品は、ハードウェアアプライアンスや仮想アプライアンスなどさまざまな形態で提供され、ニーズに応じてユーザーが選択できる。

 今回の新版では、重複除外機能が大幅に強化された。従来は「ポストプロセス」の重複除外機能が提供されていたが、今回はコストやオペレーションの容易性を重視した「インライン」、「並行処理」といった他の方式にも対応。データとストレージもっとも適した複数の構成で展開することもできる。また重複除外の速度も高速で、同社のテストによれば、4ノードクラスタ構成の場合、インライン方式では1時間あたり28TB以上、そしてポストプロセス方式では1時間あたり40TB以上の重複除外速度が実証されているとのこと。

 また、ノードやストレージの追加による拡張をサポートするほか、拡張AES、テープシュレッディング機能、レプリケーションの全暗号化、政府機関向けFIPSサポートといったセキュリティオプションも提供される。

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(石井 一志)
2012/5/29 15:00