日立ソリューションズ、ライフサイクルの視点から機能強化した電子帳票システムの新版


 株式会社日立ソリューションズは19日、電子帳票システム電子帳票システム「活文 ReportMission」の最新版を発表した。4月27日より販売を開始する。

 「活文 ReportMission」は、業務システムから出力される業務帳票を電子化して運用管理する電子帳票システム。帳票を電子化するだけでなく、分類や仕分け、世代管理、期限管理を自動化可能なほか、検索機能やデータ抽出などの機能を用いて、帳票の利用を効率化できる特徴を持つ。

 今回の新版では、登録・保管・活用の3つのフェーズからなる、電子帳票ライフサイクルの視点に従ってその機能を強化した。

 まず登録フェーズでは、決まった間隔で帳票を自動登録する従来の設定に加えて、日中、頻繁に参照が必要になる帳票は随時登録し、大量に出力される帳票は夜間に登録するなど、帳票の特性にあわせて登録時刻をスケジューリングできる機能を追加し、効率のよい帳票登録を実現した。また、業務アプリケーションの印刷操作から帳票登録できる「印刷登録オプション」の対応OSを拡大し、より多くの帳票出力環境・運用にあわせた登録を可能にしている。

 次の保管フェーズでは、帳票登録後に、登録された帳票の名称や保存期間を変更可能な、帳票属性変更機能が追加された。従来、これらの変更には帳票の再登録が必要だったが、この機能が搭載されたことで、帳票登録後でも運用規則変更や業務改定への対応を容易に行えるとのこと。

 また活用フェーズでは、クライアントからサーバーの帳票を参照する際に、従来の専用ポート方式に加えて、HTTP方式での通信をサポートした。Web環境を利用している場合は、専用ポートのネットワーク設定が不要になることに加え、クラウド環境への移行など、柔軟な運用に対応する。

 価格は、最小構成(10クライアント同時接続ライセンス)で168万円から。

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(石井 一志)
2012/4/19 11:52