日本HP、無停止サーバーソリューション「NonStop BladeSystem」を強化~SSDなどに対応


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は17日、無停止サーバーソリューション「HP Integrity NonStop BladeSystem」の高速化機能を強化すると発表した。SSDに対応するほか、搭載可能な最大メモリ容量を増強している。

 「HP Integrity NonStop BladeSystem」は、24時間365日の連続稼働をコンセプトに設計された無停止型のサーバーソリューション。NICからディスク、CPUまでのすべてのコンポーネントを、稼働中に無停止で増設できるほか、障害発生時にもサービスを停止することなくコンポーネントを交換可能な点が特徴という。

 今回は、製品のさらなる高速化を求める市場ニーズを受け、従来までの内蔵SASストレージと、ディスクアレイ「HP Storage P9500シリーズ」に加えて200GB SSDをサポート。ランダムアクセス性能を大幅に向上可能にした。

 なお、SSDは書き込み制限の問題からミッションクリティカル分野への適用が難しいとされてきたが、日本HPでは独自ツール「SMARTSSD Wear Gauge」により、SSDの利用状況を把握してサーバー全体の監視システムと一元管理する仕組みを整えて、無停止サーバーへのSSD搭載を実現したとのこと。このほか、SSDのボリュームを複数に分割して管理する機能も搭載している。

 また、コアレベルのライセンスである「コア・ライセンシング」を新たに提供。「HP Integrity NonStop BladeSystem 54000c」「同 54000c-cg」に搭載されているCPUには、1つあたり4コアが含まれているが、そのうち2コアのみを利用するといった使い方をサポートした。

 これにより、初期は2コアで導入し、緊急で性能拡張が必要になった場合に、ハードウェアを物理的に増設しなくとも、ライセンスファイルを追加するだけで4コア構成に変更する、といった使い方が可能になったという。日本HPによれば、価格面では、4コアを最初から導入する場合と比べて6割程度に抑えられ、4コア構成に拡張すると、2コア構成時に対して約1.72倍の性能を発揮できるとしている。

 さらに今回、「HP Integrity NonStop BladeSystem」に搭載する最大メモリ容量を、従来の48GBから64GBへ拡張。SSD搭載によるトランザクション性能の向上、コア・ライセンシングによる緊急の性能拡張に対応する大容量メモリを確保するとした。あわせて、オープン系アプリケーションの64ビット化にも対応するとのこと。

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