ウイングアーク、BIツール「MotionBoard」をSalesforce基盤上から提供

Salesforce CRMなどの情報を表現豊かに可視化


セールスフォースの宇陀社長【左】と握手をする1stホールディングスの内野社長【右】

 ウイングアークテクノロジーズを傘下に持つ1stホールディングス株式会社は16日、クラウドサービス事業の強化・展開を図るため、株式会社セールスフォース・ドットコムと資本投資(salesforce.comから4900万円)を含む業務提携を締結。クラウドBIダッシュボード「MotionBoard or Salesforce」の提供を開始すると発表した。

 ウイングアークのBIダッシュボード「MotionBoard」(詳細は過去記事を参照)とセールスフォース製品をクラウド基盤上で連携させる。例えば、「Salesforce CRM」上のタブからMotionBoardの機能を使って、顧客情報や問い合わせ情報などの情報を、MotionBoardの表現力豊かなチャートで可視化できる。MotionBoardを通じて、オンプレミスの基幹システムも分析対象とできるため、クラウド上と社内の情報を組み合わせた分析も可能だ。

 また、クラウド型コラボレーションツール「Salesforce Chatter」とシームレスに連携し、MotionBoard for Salesforceで導き出した分析結果をChatter経由で利用者に通知・共有する「ボードシェア機能」が利用できる。Chatterによる社内や部内の情報共有をスムーズに可能にしてくれる。

 モバイルデバイスにも対応するため、社内でも外出先でもデータの変化を見逃すことなく多面的に情報をとらえることが可能だ。

MotionBoardの特長MotionBoard for Salesforceの特長

ボードシェア機能によるソーシャルエンタープライズBI

 今後は、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアでの情報を収集し、評価・分析するとともに、リアルタイムで顧客への会話に参加できるようにするセールスフォースの「Radian 6」と、BIツールを連携させることで、消費者の嗜好・動向の分析に活用できるソリューションを開発するなど、協業を深める方針。

 1stホールディングス代表取締役社長の内野弘幸氏は、「日本市場において真のクラウドBIを提供できる」「セールスフォースの基盤を生かしてグローバル展開できる」「ソーシャルクラウド時代の情報活用を先がけて提供できる」「真のクラウド・オンプレミス連携を実現できる」と今回の業務提携の意味合いを説明した。

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