EMCジャパン、ストレージ管理ソフト「ProSphere 1.5」を発売


 EMCジャパン株式会社は9日、物理・仮想環境を問わず、ストレージのサービスレベルモニタリングや分析を可能にするストレージ管理ソフト「EMC ProSphere 1.5」を発売した。新たに追加した3つの新機能により、利用者ごとのサービスレベルに対応したストレージ管理が可能になるという。

 新機能としては、まず、仮想マシンとストレージの性能依存関係の把握・管理を実現。動的に生成される仮想マシンの性能収集自動化により、vSphere仮想マシン~ハイパーバイザー~ストレージという複雑な環境における、性能依存関係を明確に把握できるという。これにより、性能問題切り分けとサービスへの影響特定までの時間を大幅に短縮し、利用者ごとのサービスレベルに与える影響を最小限にできる。

 また、リソース効率最適化を容易に実現するストレージ利用分析ツールを提供。ストレージがいつ、どのように使用されたかを、筐体だけでなく、ロケーションや利用者ごとにトラッキングできるため、空き容量や回収可能な容量を包括的に確認し、ストレージ全体の利用効率を向上できる。

 さらに、自動階層化技術「FAST VP」と緊密に連携。FAST VPは、少量のSSDと低コストで大容量のディスクを自動的に使い分け、最適化する技術。ProSphere 1.5との連携により、仮想プールレベルでの消費状況がトラッキングでき、FAST VPポリシーに基づく容量追加タイミングが把握できるようになる。これにより、適切なタイミングで性能とコストを両立したストレージの追加購入が可能になるという。

 価格は「EMC Symmetrix」向けが580万円(税別、約7TBの最小ドライブ構成の場合)から。「EMC VNX」向けが80万円(同、最下位モデル「VNX5100」の場合)。

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(川島 弘之)
2012/4/9 15:24