EMCジャパン、監視ツールと連携するネットワーク構成管理の新製品


グローバル・サービス統括本部 テクニカル・コンサルティング本部 プロダクト・ソリューション統括部長の永長純氏
NCMの概要

 EMCジャパン株式会社は4日、ネットワーク機器構成の管理製品「EMC IT Operations Intelligence(ITOI) Network Configuration Manager」(以下、NCM)を発売した。

 ネットワーク機器構成の自動取得や変更管理を行う製品。「ITの問題の85%は“変更”によって生じている」というほど重要な変更管理において、力技の作業を極力排除し、変更時の版数管理、エラーチェック、承認ワークフロー、構成をビジュアルに確認しながら変更できる作業ウインドウ、スケジューリング機能、ポリシーベースのコンプライアンスチェックなどを提供する。

 これらにより「従来33時間かかったパスワード一括変更が12分に、従来45時間かかっていたQoS設定が120分に短縮され、ネットワーク運用管理の負荷を95%削減できる」とグローバル・サービス統括本部 テクニカル・コンサルティング本部 プロダクト・ソリューション統括部長の永長純氏は語る。

 レポート機能では、構成の比較、変更管理、標準ガイドライン、ポリシーに対する準拠状態、業界で推奨される設定が確実にネットワーク機器に反映されているかなどが確認できる。また、同時に発売する「EMC Network Configuration Manager Network Advisor」(有償の追加パッケージ)を利用すると、脆弱性のチェックと対処の策定を自動化しレポートすることも可能となる。

 NCMの変更管理とITOIの監視ツールが連携する点も特長。両社が情報を共有することで、構成変更情報が即座に監視ツールに渡り、新しい構成に対する監視を即座に実行できたり、監視ツールで検知された障害情報が構成管理に渡り、ポリシーに応じて回復ジョブを走らせたりすることが可能となる。両者共通のインターフェイスも提供される。

 NCMの価格は、ネットワーク機器50台の場合で150万円(税別)から。主に直販にて販売する方針。

関連情報
(川島 弘之)
2012/4/4 12:50