NECと日本オラクル、システムの統合運用管理で協業強化~イベント情報などで製品連携を実現


 日本電気株式会社(以下、NEC)と日本オラクル株式会社は3日、システムの統合運用管理分野での製品間連携で協業を強化すると発表した。

 具体的には、日本オラクルの統合管理ツール「Oracle Enterprise Manager 12c」が保持する「障害(イベント)情報」の管理データを、NECの統合運用管理ソフト「WebSAM」と連携させるコネクタソフトを共同開発。NECが6月から販売する。

 このコネクタを用いると、Oracle Enterprise Manager 12cが管理するアラート発生個所へWebSAMから直接アクセスできるようになるため、日本オラクル製品を含めたシステム全体の障害対応の早期解決、運用の大幅な効率化を図れるという。また、Oracle DatabaseやOracle Fusion Middleware、Oracle Exadataなどの日本オラクル製品の高度な監視にも対応するとのこと。

 さらに今後は、「構成情報」「性能情報」についても連携を拡大し、「WebSAM」からの統合監視を実現するための連携開発を、順次進めていくとした。構成情報の連携では、日本オラクル製品の構成情報と「WebSAM」が持つそれ以外の製品の構成情報を連携することで、システム全体の構成と問題の影響範囲の可視化を実現する。なお、日本オラクル以外の運用管理製品からは困難だったOracle Exadataの構成情報の管理も行えるようになるとした。

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(石井 一志)
2012/4/3 16:05