三菱総研DCS、クラウド型の人事給与サービス「PROSRV on Cloud」でDB2を採用


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は2日、三菱総研DCS株式会社が提供するクラウド型の人事給与サービス「PROSRV on Cloud」に、自社のデータベース管理システム「IBM DB2 9.7」が採用されたと発表した。

 PROSRVは、SaaS形式で提供される人事給与サービスで、月例給与や賞与、年末調整などの給与業務や、社会保険業務における業務アプリケーションをWebブラウザ上で利用可能。クラウドサービスであるので、アプリケーションに変更・追加が必要となった場合でも、ユーザーのPCに変更・追加モジュールを導入する作業が必要なく、ユーザーの負担を軽減するという。

 今回、このシステム基盤としてDB2が採用されたが、これはインターネット経由で複数企業にサービスを提供するための柔軟なアクセス権限の設定とセキュリティ、従量課金のクラウドサービスに対応した柔軟なライセンス体系などが評価されたため。

 またDB2の採用により、データのバックアップにおいて70~80%の圧縮効率を発揮したことを受け、毎日、全データを圧縮して保管でき、事業継続への備えが高まった。さらに、データ量やトランザクションの増減に応じて自動的にメモリの再配分を行う「セルフチューニング・メモリー」機能を用いて、運用の負担を軽減しているとのこと。

 なお三菱総研DCSがPROSRV on CloudにDB2を採用したことで、Oracle Databaseと比べて、5年間のデータベースのライセンスおよび保守コストを22%削減できる見込みとしている。

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(石井 一志)
2012/4/3 06:00