富士通グループの地域SE会社を統合、「富士通システムズ・イースト」「富士通システムズ・ウエスト」が発足へ


 富士通株式会社は21日、富士通グループの東日本SE会社4社、西日本SE会社6社をそれぞれ統合し、「株式会社富士通システムズ・イースト」「株式会社富士通システムズ・ウエスト」として新たに発足することを決定したと発表した。発足は4月1日付け。

 富士通グループでは、ソリューションビジネスの体制強化を進めるため、地域SE会社を再編・統合することを、2011年12月19日に発表しているが、これにのっとり、東日本、西日本、九州の3地域を中心とした地域SE体制を新たに構築する。

 東日本地域では、富士通システムソリューションズを存続会社とし、富士通北海道システムズ、富士通東北システムズ、富士通長野システムエンジニアリングの合計4社が富士通システムズ・イーストへ統合される。2012年度の目標売上高は約1200億円、従業員数は約4500名。

 一方の西日本地域では、富士通関西システムズを存続会社に、富士通中部システムズ、富士通中国システムズ、富士通岡山システムエンジニアリング、富士通四国システムズ、富士通西日本アプリケーションズの合計6社が富士通システムズ・ウエストへ統合される。2012年度の目標売上高は約1000億円、従業員数は約3700名。

 統合の狙いは、これまで地域SE会社各社に分散していた経営資源・ノウハウを集約し、リソースの有効活用や開発投資の効率化につなげること。さらに、クラウドなどのサービスビジネスへの対応強化や、グローバル化の加速を図るとともに、地域ビジネス拡大に向けた競争力を強化するとした。

 なお九州地域については、2009年4月に発足した富士通九州システムズが担当し、富士通システムズ・イースト、富士通システムズ・ウエストとの3社体制で、富士通グループのソリューション/SIビジネスの中核を担う。


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(石井 一志)
2012/3/21 15:41