日商エレ、SAN/NAS不要の仮想化・クラウド構築アプライアンス


 日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)は15日、SAN/NASを使わずにクラウド基盤を実現するスケールアウト型アプライアンス「Nutanix Complete Cluster」を発売した。

 Nutanix Complete Clusterは、x86プラットフォームに独自の分散ファイルシステムを搭載することで、スケールアウトアーキテクチャを実現する仮想化専用アプライアンス。米Nutanixが開発した製品で、日商エレが日本で初めての代理店契約を締結した。

 10GbpsのネットワークポートとFusion-ioのSSDを標準搭載し、ハイパフォーマンスな仮想環境を構築できる。また、従来の仮想化環境の構築・運用でコストの大部分を占めるSAN/NASといったネットワークストレージを必要としないのが特長で、サーバー、ストレージ、ネットワークが必要な複雑な運用の負荷を軽減する。

 ストレージ・サーバー間のパフォーマンス問題も解消。仮想化・クラウド基盤に必要なストレージ機能(シンプロビジョニング、スナップショット、クローン、自動階層化、重複排除、圧縮など)も標準で備え、初期コストや運用コストを抑えて仮想化・クラウド基盤を構築できる製品として訴求する。

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(川島 弘之)
2012/3/15 11:38