住友生命、新営業端末にNECのWindowsスレートPCを4万台導入


 住友生命保険相互会社(以下、住友生命)は、新営業端末にNEC製スレートPCを4万台導入し、7月より全国約3万人の営業職員での利用を開始する。

NECのWindowsスレートPC専用の外付けキーボードも用意

 住友生命では従来から営業力強化の一環として、専用のモバイルノートPCを営業職員が利用してきた。今回はさらに顧客への対面コンサルティングの充実や持ち運び性の向上を目指し、既存資産の有効活用も可能なWindowsベースのスレートPCを採用した。

 新端末は、スレート状の本体に12.1型タッチパネル液晶を採用。ペン入力に適した低抗膜方式のタッチパネルを搭載し、付属のペンや指で直感的に操作できる。重さは約945g、薄さ約9.8mmで、背面になだらかな曲面を持ったスタイリッシュな筐体デザインを採用。約8時間の駆動時間を実現している。また、LTEサービスに対応し、外出先からも高速通信網を介してセンターサーバー内の顧客情報にアクセスできる仕組みとなっている。

 住友生命では、従来から活用していたWindowsアプリケーション(保険商品提案・契約・アフターサービス・メールなど)のデータ資産を継承しつつ、モバイルノートPCからのスムーズな移行を進める予定。

 金融機関で重要なセキュリティも、端末内に顧客データを保存しない仕組みにするほか、営業職員一人ひとりが端末認証用USBキー(端末と一意にひも付けられたトークン)を所有し、端末にそのUSBキーを装着した上でID・パスワードを入力しないとシステムが利用できない仕組みとしている。

 住友生命では、「あなたの未来を強くする」という企業メッセージを柱とした新しいコーポレートブランドを展開しており、その一環として、顧客サービスを強化するために新端末を導入したとしている。

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(川島 弘之)
2012/3/13 13:25