フリービット、クラウドデータセンターのOEMサービス「YouriDC」を提供
フリービット株式会社は9日、クラウドサービスのOEM提供を行う「YouriDC」サービスを発表した。データセンター事業者、ISP、SIer、CATV事業者、コンテンツ事業者など、クラウドデータセンターサービスへの参入を検討しているクライアント企業がこれを用いることで、独自ブランドかつ柔軟なサービス設計が可能なクラウドサービスを事業展開できるようになるという。
「YouriDC」は、クライアント企業が独自のクラウドサービスを展開するために、フリービットのクラウドバックボーンを利用できるようにするサービス。クライアント企業は、一切インフラの購入を行う必要はなく、申し込み後約1カ月で独自のクラウドサービスを事業展開できる。フリービットによれば、必要なコストは「新卒の給与程度」という。
このサービスでは、IPv6にも対応した60GBのバックボーン直結のサーバー群を利用するほか、高速の専用線で接続された東京と大阪の運用拠点を用意し、クライアント企業が自由に選択できるようにしている。加えて、運用についても24時間/365日の監視/運用サービス SiLK NOCによる監視運用サービスや、唐津コールセンター SiLK Hotlinesのサービスなども、オプションで組み合わせを行えるとのこと。
また、仮想サーバーのみならず、ネットワーク、ファイアウォールなどの設定をWebブラウザからフルコントロールできる「Desktop DataCenter」機能も提供。さらに、全国300を超えるISPに対して導入されてきたインターネットインフラOEMサービス「YourNet」と互換性のあるサービスAPIを提供し、クライアント企業によるAPI経由の独自サービス構築も可能とした。
このほか、仮想環境を提供するためのハイパーバイザーとしては、VMwareと、フリービット独自の「SiLK VM」を選択可能。SiLK VMはライセンス費用なしで利用できるので、より価格競争力のあるサービスの展開を行えると説明している。