サイボウズ、クラウド版での先行機能を盛り込んだパッケージ版「ガルーン 3.5」
サイボウズ株式会社は27日、大企業向けのパッケージ版グループウェアの新版「サイボウズ ガルーン 3.5」を発表した。クラウドサービス「Garoon on cybozu.com」(以下、クラウド版)で先行して提供されていた組織横断型コミュニケーション機能「スペース」を搭載したほか、画面操作の効率化が図れるクラウド版の新デザインも反映されているという。
現在、サイボウズ ガルーンシリーズでは、クラウド版の販売開始を機に、クラウド版を先行してリリースする開発サイクルを採用している。これは、パッケージ版のユーザーが新機能追加・新バージョン提供よりも、他システムとの連携や運用管理における安定性を求めているためで、今後のパッケージ版では、クラウド版での複数回の先行リリースを経て、安定した運用実績を得た機能を実装していく予定という。
なお、今回搭載された「スペース」では、プロジェクト進行に必要な議論の場(ディスカッション)、共有ToDo、ファイル共有といった機能を一画面に集約しているので、部門や拠点が異なるプロジェクト業務でも、効率的に運営することができる。また、プロジェクトに関連する情報が1カ所に集約されることから、ノウハウの着実な蓄積・伝承も可能になるとした。
スペース機能の概要 |
さらに、新デザインを採用し、どの画面にいても自分あての通知を確認可能な「固定ヘッダー」が搭載され、アプリケーションの切り替え、最新情報の確認といった場面で、画面操作に迷うことがないよう配慮している。
従来版であるガルーン 3.1の画面 | 今回提供されるガルーン 3.5の画面 |
このほか、アプリケーションメニューの開閉をサポート。メールのプレビュー表示における画面遷移の削減や、Web会議オプション「V-CUBE on cybozu.com」との連携機能追加、メールAPI機能の実装なども行われた。
価格は、50ユーザーまでの基本ライセンスが60万円(税別)から。