千葉工大、ITスペシャリスト育成のための演習用クラウドを構築
千葉工業大学は19日、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)の協力の下、クラウド環境上でシステム設計・構築できるITスペシャリストの育成を目的とした、演習用プライベートクラウド環境を構築したと発表した。
千葉工大は2006年4月より演習環境として仮想サーバーを導入し、物理環境に依存しない柔軟な環境での演習を学生に提供してきた。今回、仮想化技術のさらなる進展に合わせ、仮想化やクラウド技術に精通したITスペシャリストを育成するため、演習用プライベートクラウド環境を構築。学生が利用する演習用仮想マシンだけでなく、認証サーバーや管理サーバーなども含め、すべてのサーバーを仮想化し、76台から27台に台数を削減した。
サーバー27台のほか、ワークステーション180台、ストレージ4台から構成され、仮想サーバーと仮想統合ストレージの連携機能により、授業内容に応じて仮想マシンを迅速に展開可能できる。
すでに2000台以上の演習内容に応じた仮想マシンを展開し、1300名以上の学生が利用。1人で複数台のマシンを使用するネットワーク構築演習、管理者権限での操作演習など、学年・学科ごとのIT習熟度に合わせたきめ細かい演習を行うという。
システム構成図 |