東証、相場情報配信の新サービス基盤に「KVH IaaS」を採用


 KVH株式会社は13日、株式会社東京証券取引所(以下、東証)が相場情報配信の新サービス「東証 Market Impact View(β版)」のプラットフォームに、「KVH IaaS」を採用したと発表した。

 「東証 Market Impact View(β版)」は、機関投資家や取引参加者を対象とした相場情報配信サービス。東証相場報道システム「FLEXFull」による注文状況分析データを、Web上で視覚的に瞬時に判断しやすいグラフィックイメージとして配信している。

 このサービスを提供するプラットフォーム構築にあたり東証では、低コストとシステムの拡張性を重視して、クラウドサービスを導入することを決め、各サービスを検討してきたが、その結果、「KVH IaaS」が採用された。

 理由としては、クラウドとしての信頼性、拡張性の高さに加え、システム要件に合わせてデータセンターやネットワークとの連携が容易にできる柔軟性を持つこと、導入期間が短いことなどが挙げられている。

 なおKVHは今回、「東証 Market Impact View」のプラットフォームとして、サーバー、ストレージ、ネットワークなどの基本的な「KVH IaaS」のラインアップを提供するのみならず、分析元の「FLEXFull」フィードを、より信頼性が高いKVHデータセンター側に収容した。このような、クラウドとデータセンターのハイブリッド構成を採用することにより、高度なセキュリティレベルを確保しつつ、ユーザーがアクセスするWebシステム側で、低コストかつ迅速な導入が可能なクラウドサービスの優位性を、最大限に活用している。

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(石井 一志)
2011/12/13 13:18