Eugrid、VDI活用支援ソフト「Eugrid Platform VDI Edition」を発売~容易な移行や高速化を実現


 Eugrid株式会社は1日、ユーザープロファイル統合製品「Eugrid Platform」のラインアップにおいて、仮想デスクトップ(VDI)の活用を支援する「Eugrid Platform VDI Edition」を追加し、同日より販売開始すると発表した。

 Eugrid Platformでは、仮想PC、実PCにかかわらず、デスクトップとPC内のすべてのユーザー情報を、データセンターやクラウドなどの外部のストレージ上に構成される「ワークスペース」へ自動移行する。このワークスペースは、仮想化技術によって、あたかもローカルディスク上に保存された情報のように振る舞うことが可能だ。

 この仕組みをVDIに用いるのがEugrid Platform VDI Editionで、ユーザーが使っているPCのデスクトップを半自動でVDI環境に移行し、利用中のユーザー環境をそのままVDIで継続できるようにするほか、ユーザーのログオン時のデータ移動量を減らせるため、VDIへのログオンを高速に行えるという。

 また、PCとVDIでのユーザー環境(デスクトップやマイドキュメントなど)は、どちらを使っても同一の状態になるとのこと。これによって、例えば、PCのスキャナで取り込んだ画像をVDIで作成しているドキュメントに貼りこむなどのPCとVDIの連携を、VDIのデスクトップ内だけで完結できるとした。

 さらに、Eugrid Platformが持つ、異なるOS間でのプロファイルを調整する機能も引き続き搭載しているので、ユーザーがWindows XP/Vistaといった旧OSを利用していても、Windows 7を導入したPCあるいはVDIにログオンするだけで、旧OSのユーザー環境をそのまま引き継ぎ、Windows 7を使うことができる。なお、近日発売予定の「CloudDock」を併用すると、VDIとタブレット端末で情報の共有ができ、画面転送をせずに、VDIとタブレットで情報の相互利用を可能にするとのことだ。

 加えて、PCやVDIイメージには、アプリケーションの設定情報なども残らず、継続的に
初期イメージを維持できるのも特徴。VDIの管理者がイメージを更新したり、もとに戻したりしても、ユーザーの状態は変わらないため、安全かつ容易な管理を実現する。

 VDI環境は、Citrix XenDesktopとVMware Viewに対応する。

 ラインアップには、VDI環境のみで利用可能な「Eugrid Platform VDI Edition」と、VDIとPCの混在利用が可能な「Eugrid Platform VDI Edition統合環境版」が用意された。価格は、前者がオープン、後者が32万円/サーバー、3万円/ユーザー。

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