NECの「クラウド指向経理サービス」、サンデンのグローバル会計システムに採用


 サンデン株式会社と日本電気株式会社(以下、NEC)は7日、NECの「クラウド指向経理サービス」を、サンデンがグローバル会計システムに採用したと発表した。生産拠点の1つであるポーランドの現地法人「Sanden Manufacturing Poland」で稼働を開始したのを皮切りに、2015年3月までに、19カ国35社への展開を予定しているという。

 サンデンは、カーエアコン用コンプレッサーなどの自動車機器事業、流通システム事業、住環境関連の新規ビジネスなどを手掛ける企業。同社では、欧州市場を中心に、グローバルに事業を展開している中で、事業や地域により個別に構築されてきたシステムの統一を図っており、NECとともに、経営管理基盤としてのグローバル会計システムの導入に取り組んできた。

 今回、サンデンのグローバル会計システムとして採用された「クラウド指向経理サービス」は、NECのグローバルでの経営システム改革に基づいて構築されたSAP ERPの経理システム環境を、NECのクラウド基盤を用いた経理サービスとして提供するもの。サンデンはこのサービスを活用することにより、グローバルでのプロセスとシステムの統一・標準化を図る計画で、グローバルでのシステム管理基盤の構築により、IFRS、JSOXといった制度への迅速な対応を可能にするという。またサンデンは、経営管理強化、業務効率化へ取り組むほか、グループでのITコストの最適化を行っていくとしており、今後は日本、欧州、米州、アジアで、「クラウド指向経理サービス」のサービス展開を順次進めるとのことだ。

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