MSYS、中小企業向けのIT運用管理ソフト「SolarWinds」を発売


管理画面例

 丸紅情報システムズ株式会社(MSYS)は1日、米SolarWinds製のIT運用管理ソフト「SolarWinds」を発売した。

 同製品は、ネットワークを常時監視し、障害発生時に問題を素早く検知・診断できる。ネットワークの管理だけでなく、アプリケーション、サーバー、クラウド、仮想環境、ストレージなどを管理する製品もラインアップする。29万円からという低価格で中小規模でも導入できるとし、購入前の1カ月無料試用版も提供する。購入後のセットアップが約1時間で完了するのも特徴という。

 ラインアップは、ネットワークを管理する「Network Performance Monitor」、アプリケーションを管理する「Application Performance Monitor」、仮想環境を管理する「Virtualization Manager」、ストレージを管理する「Storage Manager」。

 「Network Performance Monitor」では、ネットワーク上のさまざまなデバイスに関する詳細な情報をモニタリングし、ネットワークの状態・パフォーマンスのリアルタイムな統計情報を提供。問題発生時には迅速に検出・診断し、早期解決に貢献する。

 「Application Performance Monitor」は、アプリケーションやOSとそれらが常駐するサーバーを常時監視し、パフォーマンスを可視化する。

 「Virtualization Manager」は、仮想環境におけるパフォーマンス、容量、設定、および仮想台数の増加に関して一元管理が可能。

 「Storage Manager」は、単一画面で全ストレージを包括的に管理できる。

 MSYSでは、ITインフラにおける運用管理の負荷軽減やサービス品質向上を市絵する総合運用管理ソリューションを提供してきた。従来の製品は、通信事業者や金融機関などの大規模ネットワークが対象だった。一方、今回のSolarWinds製品は、低価格で導入できるため、中小企業を中心に販売するとしている。販売目標は今後1年間で1億円。

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(川島 弘之)
2011/11/2 16:02