クレオネット、システム部門やWebサービス企業の各用途に最適化したIaaS


 株式会社クレオネットワークス(以下、クレオネット)は27日、新たなIaaS基盤サービス「N-CLOUDバーチャルDC」「N-CLOUDバーチャルホスティング」の提供を開始した。

 両サービスは、企業のシステム部門・システムインテグレータと、事業部門・Webサービス企業のそれぞれの用途に最適化したIaaS基盤サービス。クラウド技術・仮想化技術はシステム構成のスケールアップ・スケールアウトを容易とし、急激なアクセス増大にも短期間で対応できる柔軟性をもたらした。しかし、従来のクラウドサービスはIaaS/PaaS/SaaSというように水平領域に分断されており、ユーザーの利用形態にそぐわないケースもあったと指摘。新サービスでその課題を解決するとしている。

 例えば、企業内向け情報システムや基幹系情報システムといった情報サービスでは、仮想化技術によるシステム統合でコスト最適化を推進するとともに、災害対策と事業継続計画のための冗長性の確保することが求められる。一方、不特定多数の顧客に向けたサービスでは、ECサイト・モバイルサービスの普及に加え、ソーシャルサービスをはじめとした新しいコミュニケーション形態に注目が集まっている。

 そこでN-CLOUDバーチャルDCでは、企業のシステム部門、システムインテグレータ、サービス提供事業者向けに、プライベートクラウド型(回線引込可能)の基盤を提供する。既存サービスでは、システム構成変更に対して、仮想サーバー単位の従量サービスは利用しにくく、予算のコントロールも難しかったので、固定費での運用を実現。システム構成のサイジング・チューニングも簡単に行えるようにした。

 仮想サーバーを追加しても各リソースの上限までは料金固定で、初期費用が9万8000円、月額費用が16万円から。豊富な仮想化テンプレートやクラウド管理機能、冗長構成などに対応する。

 一方のN-CLOUDバーチャルホスティングは、Webサービス企業や企業の事業部門向けに、パブリッククラウド型の基盤を提供する。既存サービスでは、スケールアップ・スケールアウトがしづらく、短期的に素早くサーバーの準備ができないといった課題があったため、サービス開始時の初期費用を大幅に圧縮し、ビジネス規模に応じたシステム拡張を短期間で行えるようにした。

 仮想サーバー数に応じた従量課金で、短期導入・即納・スモールスタートに対応。価格は初期費用が5万2000円、月額費用が7000円から。

 同社では初年度30社の導入を目指す。

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