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日本オラクル、AIエージェント機能を強化した「Oracle AI Database」の新機能を説明――ノーコード開発や高度なセキュリティを実現
2026年4月6日 06:00
日本オラクル株式会社は3日、同社の主力プロダクトであるデータベース「Oracle AI Database」のエージェントAI関連機能について発表した。米国では3月24日に発表された内容で、今回は日本での発表となる。
この機能について、同日、米OracleのOverall Database Technologies担当シニア・バイスプレジデント、ジェニー・ツァイ=スミス氏が報道向けに説明した。
ツァイ=スミス氏は、「データのために設計されたAIでイノベーションを加速(AI機能)」「AIデータリスクを最小化(データセキュリティ)」「オープンな標準とフレームワークでデータのロックインを解消(外部連携)」の3分野に分けて各機能を紹介した。
AI機能:ベクトル検索用データベースや、ノーコードでAIエージェントを作れる機能など
Oracle Autonomous AI Vector Database
ベクトル検索機能(Oracle AI Database 23aiから追加)にフォーカスしたフルマネージドデータベースサービスだ。ベクトル検索は、画像や文章などのデータを数値の並びで表すことにより、意味や性質が近いものを検索する技術である。
クラウド上のデータベースサービス「Oracle Autonomous AI Database」上に構築されており、機能的にはフル機能のAutonomous AI Databaseと同様に利用できるが、ベクトル型データ以外のデータの保管可能容量に制約を設けることで、利用料金を最適化する。
現在は限定提供の段階。正式版の提供は2026年の夏の終わりごろを予定しているとツァイ=スミス氏は語った。
Oracle Unified Memory Core
Oracle Unified Memory Coreは、いわゆるAIエージェントのメモリー機能だ。ユーザーとの過去のセッションの情報を蓄え、複数のAIエージェントにまたがって利用できるようにする。メモリーの内容はデータと同じ場所に保持され、同一のアクセス制御が適用される。
Oracle AI Database Private Agent Factory
これは、ビジネス部門のユーザーがAIエージェントやワークフローを作れるノーコードプラットフォームである。Oracle AI Databaseに組み込まれていることにより、自社のデータを生かしたエージェントを作れる。
事前構成済みのAIエージェントも提供される。事前構成済みのエージェントとしては、データソースを簡単に追加してRAGで利用できる「ナレッジエージェント」、DBAなどがより簡単にデータを理解できるようにする「データ分析エージェント」、複雑な問題をサブコンポーネントに分解してリーズニングや調査を反復的に行う「ディープリサーチ・エージェント」(近日リリース予定)の3つをツァイ=スミス氏は紹介した。
データセキュリティ:アクセスポリシー機能や、AIモデルを動かすコンテナなど
Oracle Deep Data Security
これは、データへのアクセス権限のポリシーを、アプリケーション側ではなくデータ側に組み込む機能。これにより、アプリケーションやSQLアクセス、AIエージェントなどで、同じデータプライバシーのルールが適用される。また、入り口からデータベースまでIDを追跡する機能も持つという。
Oracle Private AI Services Container
Oracle Private AI Services Containerは、AIモデルをパブリッククラウドやプライベートクラウド、オンプレミス、あるいはエアギャップ環境(オフライン環境)などで動かすための、事前構成済みのコンテナ環境だ。
これにより、例えばデータをクラウドに出せない企業がオンプレミスで処理したり、パフォーマンスの影響を避けて隔離して実行したりといった用途で使える。Kubernetesで利用可能なDockerイメージとして提供されるとツァイ=スミス氏は説明した。














