GMOグローバルサインとJS3、iPhone・iPad向け端末認証サービス開始


 GMOグローバルサイン株式会社と、株式会社JCCH・セキュリティ・ソリューション・システムズ(以下JS3社)は協業し、iPhoneとiPadに対応するクライアント証明書発行・管理サービス「マネージドPKI Lite for Mobile Powered by Gleas(グレアス)」を共同開発したと発表した。両社で11月7日より販売開始する。価格は10ライセンスで1年間10万5000円から。

 GMOグローバルサイン株式会社は、GMOインターネットグループのGMOクラウド株式会社の連結会社で、、電子認証サービスを展開している。スマートフォンやタブレットの業務利用が急速に増加する中で、セキュリティ面におけるリスクへの懸念が増大していることから、GMOグローバルサインのクライアント証明書発行・管理サービス「マネージドPKI Lite」と、JS3社のプライベート認証局製品「プライベートCA Gleas」の機能を組み合わせ、スマートデバイス向けに「マネージドPKI Lite for Mobile Powered by Gleas」を開発したもの。

 「マネージドPKI Lite for Mobile Powered by Gleas」では端末識別情報を利用して端末認証を行い、未許可端末からの企業内情報へのアクセスを防ぐ。認証済みの端末を紛失した場合も、当該端末のクライアント証明書を失効させ、拾得した第三者からの不正アクセスを防止する。

 自社内にプライベート認証局を構築しなくても、パブリック認証局であるGlobalSignからクライアント証明書を発行するため、年間ライセンス料のみで導入できる。クライアント証明書の配布は無線ネットワーク経由のOTA配信で行う。GlobalSignより証明書の取得用URLが記載されたメールが該当端末に送られ、指定URLにアクセスすることでクライアント証明書が自動的に端末へインストールされる。このため、企業のIT管理者が全端末の初期設定を行い、利用者へ配布するといった手間はかからないという。

 また、iPhone、iPadのアプリケーションの利用制限や、ワイプまでのロック解除の失敗・再試行の回数の設定ができる構成プロファイルをクライアント証明書と同時にインストールできる。

 GMOグローバルサイン社では、再販パートナーも募集している。

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(工藤 ひろえ)
2011/10/25 13:53