KEL、「IBM Cognos」をベースとしたBAソリューションを提供


 兼松エレクトロニクス株式会社(KEL)は24日、BA(ビジネス・アナリティクス)分野に進出すると発表した。日本IBMが提供する「Cognos TM1」をベースとしたサービスを10月より提供する。

 KELでは、従来より企業活動の「見える化」による業務・経営の効率化を支援してきたが、より高付加価値なBA領域まで事業範囲を拡大し、顧客のビジネスの成功を広範囲にわたって支援することにしたという。そのために「プロジェクトチーム・Project Avalon(BA-CC:Business Analytics Competency Center)」も立ち上げる。

 同分野に進出する背景としては、IT機器の進化による大量データの蓄積、処理速度の向上、データの生成技術、分析・予測アルゴリズムの改善による分析精度の向上、各種センサーやモバイル機器の普及による分析対象データの増加により、BAの活用機会が広がり続けていること。また、「Cognos Express」に代表されるDWHの構築を必要としない、低コストの製品がラインアップされ、中堅中小企業でもBAの導入が見込まれることを挙げる。

 提供するサービスは、「ストラテジー・コンサルティング(BA導入戦略)」「アプリケーション(設計・構築)」「デザイン(要件定義~設計)」「インプリメンテーション(構築~テスト)」「オペレーション・サポート(教育・運用保守)」。これらを基に「グローバル経営」「グローバル原価」「EDI/BA連携」などのソリューションを提供する。また、BA環境をクラウドで提供するサービスも提供する。

 2011年10月~2013年3月に向けて20~30の見込み案件を発掘し、2015年には売上10億円の達成を目指す。また、従来からのBI(ビジネス・インテリジェンス)によるビジネスの「見える化」で培ったスキルに加え、「Cognos TM1」を自社内導入し、そこでの技術的ノウハウやリソースを活用することで、BAソリューションをさらに取りそろえていく方針。

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