PCユーザー設定とデータだけを仮想化・集中管理、日立Solが新サービス


 クオリティソフト株式会社、ユーグリッド株式会社、株式会社日立ソリューションズの3社は30日、「マネージドクライアント」「バックアップ」「資産管理」を組み合わせたソリューションで協業すると発表した。

 新ソリューションは、クオリティソフトのバックアップ・アプライアンス製品「QQR」とIT資産・ライセンス管理ツール「QAW」、ユーグリッドの「EUGRID PLATFORM Client Edition(以下、EUGRID)」を組み合わせたもの。

 「EUGRID」は、PCのOS・インストールソフトはそのままに、ユーザー設定情報とデータのみを仮想化し、センターで集中管理する製品。クライアント環境全体を仮想化するVDIと比べて、仮想化の対象を少なくすることで、より低コストでメリットを生み出せるという。

 「EUGRID」で管理対象となる「ユーザー設定情報」と「PCの設定や最新状態」のバックアップを「QQR」で実行することで、簡単、確実、安価にデータを保護し、有事の際でもクライアント環境の早期復旧を実現する。

 加えて「QAW」を利用することで、Active Directory(AD)環境下にないPCもAD環境に置くことができ、EUGRIDのクライアントとして管理可能。その上で、標準アプリケーションのアップデートや設定変更、セキュリティパッチ適用、ソフトライセンス管理を一括して行える。

 日立ソリューションズが、これらのシステムを実現させるのに不可欠なネットワークやストレージなど基盤技術のインテグレーション、および販売を担当する。

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(川島 弘之)
2011/9/30 12:36