NEC、企業のM2Mサービスの立ち上げを支援する「CONNEXIVE アプリ提供サービス」


 日本電気株式会社(以下、NEC)は27日、M2M(Machine to Machine)技術を利用したソリューション「CONNEXIVE」のラインアップに、企業のサービス立ち上げをNECがトータルに支援する「CONNEXIVEクラウドサービス アプリ提供サービス」を追加すると発表した。

 「CONNEXIVE」は、センサー、自動車、自動販売機、家電などをネットワーク化することにより、情報の収集や装置の制御を行う、M2M技術を活用したソリューション群。今回提供される「アプリ提供サービス」では、企業や通信事業者がM2Mを活用したサービスを立ち上げる際に必要となる、業種向けアプリケーション、システム基盤、ネットワーク環境、センサーなどの各種デバイスを、NECがワンストップで提供する。

 その第1弾としては、農業の生産性向上や農作物の品質改善に貢献する「農業ICTソリューション」を、10月1日から販売開始する。このソリューションは2つのサービスから構成されており、そのうちの「農業ICTセンサ見える化サービス」では、農地に設置したセンサーで取得した、気温・湿度・日照量・土中温度などのデータを収集・分析し、その分析結果をPCや携帯電話、スマートフォンから閲覧できるようにする。

 また2つ目の「農業ICTコミュニケーションサービス」では、スマートフォンのカメラや音声入力機能を利用して、営農日誌を手軽に作成する機能を提供するとのこと。さらに、インスタントメッセージ(IM)や掲示板を利用し、営農日誌の利用者が農業の専門アドバイザーとコミュニケーションできるオプションサービスも用意される予定だ。

 価格は、「農業ICTセンサ見える化サービス」の月額基本利用料金が9万8000円、農業ICT農地用センサー(フィールドサーバ、設置費別)一式が68万8000円。このほか、デバイスの接続数に応じた基本料金が必要となる。一方「農業ICTコミュニケーションサービス」は、月額基本料金9万8000円で、こちらも別途、ユーザー数に応じた料金が必要である。

 なおNECでは、新サービスを含むCONNEXIVE関連事業において、今後3年間に500億円の売り上げを見込んでいる。

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