時間と場所を選ばないデザイン環境を実現する「Autodesk Cloud」
オートデスク株式会社は28日、時間と場所を選ばないデザイン環境を実現する「Autodesk Cloud」を発表した。日本語版の提供開始は10月26日より。
Autodesk Cloudは、12種類以上のWebをベースとした製品・サービスで構成されたクラウドサービス。同社製品のユーザーが対象で、一部の製品・サービスについては、保守契約である「Autodesk Subscription」を契約するユーザー(以下、保守契約ユーザー)に提供される。
同社製品のユーザー向けには、オンライン上でドキュメントの閲覧・共有・保存が可能な「Autodesk Cloud Documents」、Webブラウザやモバイル機器を通じて、CADの標準ファイル形式(DWG)を閲覧・編集・共有できる「AutoCAD WS」、CADソフトを使用せずに2D図面/3Dモデル表示や、変更履歴管理が可能な「Autodesk Design Review」が提供される。
保守契約ユーザー向けには加えて、従来スーパーコンピュータを利用できる一部のユーザーに使用が限定されていた、高性能な3Dビジュアルコミュニケーション、シミュレーション、コラボレーションなどの機能が提供される。具体的には以下の通り。
1)クラウドベースのレンダリング機能を利用できる「Autodesk Cloud rendering」(Autodesk Design Suite、またはAutodesk Building Design Suite Premium/Ultimateの保守契約ユーザーが対象)。
2)メカニカル設計用3D CADソフト「Autodesk Inventor」にアドインして利用できるクラウド型の構造解析ツール「Autodesk Inventor optimization」(Autodesk Product Design Suite Premium/Ultimateの保守契約ユーザーが対象)。
3)BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)専用の建築設計ソフト「Revit」から直接、クラウドベースの建物エネルギー解析機能を利用できる「Autodesk Revit Conceptual Energy Analysis」(Autodesk Revit Architecture、またはAutodesk Revit MEPの保守契約ユーザーが対象)。
4)設計者・建築家・エンジニア・件靴エネルギー解析担当者向けのクラウドベースの建物エネルギー解析機能が利用できる「Autodesk Green Building Studio」(Autodesk Building Design Suiteなどの保守契約ユーザーが対象)。
5)クラウドベースのドキュメント・設計監理をWebブラウザやモバイル機器から利用できる「Autodesk Buzzsaw」(Autodesk Vault Collaboration AECの保守契約ユーザーが対象)。