TIS、企業のBCP策定や見直しを支援する簡易アセスメントサービスを無償提供
TIS株式会社は26日、企業の事業継続計画(BCP)の策定・見直しを支援する「BCP簡易アセスメントサービス」を、無償提供すると発表した。2008年より多くの企業に対してBCP構築支援サービスを提供してきた、TISのノウハウを集約しているという。
まず、約50項目の質問項目が設定された問診票を利用し、その回答内容から事業継続に対するリスクを診断。5営業日以内に、具体的な対策案とともにレポートを提出する。レポートでは、「方針・計画」「具体的な施策」「教育・訓練」「点検・見直し」といった各カテゴリの評点が100点満点でスコアリングされており、カテゴリごとの対応状況を明確にできるという。
このサービスを活用することで、企業は事業継続のリスクを迅速に把握できるとともに、対策の優先順位やスケジュール、コストの概要を整理し、具体的なBCP策定・見直しに着手できるとのこと。また、アセスメント結果のレポートはすべて無償で提供されるため、BCP策定・見直しの具体的な検討を、企業は負担なく始められるとした。
具体的なメニューとしては、2つのサービスを用意する。1つ目の「全社BCP簡易アセスメント」では、防災対策に関する方針・計画の策定から、経営者による定期的な点検、社員教育など、事業全体の継続性を確保する上での課題と対策を、ITに限らずレポートする。
一方の「IT-BCP簡易アセスメント」は、BCPの中でもITに特化した診断を行うサービス。個々のシステムのバックアップ対策や情報機器の設備点検、防災対策など、IT面でのリスクと対策についてレポートを提供する。
なおTISでは「BCP簡易アセスメントサービス」によって洗い出された、事業継続のリスクと強化ポイント・対策案を実行するために、BCP策定支援、IT-BCP策定支援、リモートアクセス、データセンターなどの各種サービスを用意しており、企業や自治体に対して、BCPへの支援をワンストップで提供できるとのことだ。