ネットギア、初のシャーシ型スイッチ「XCM8800シリーズ」


6スロットモデルの「XCM8806」

 ネットギアジャパン株式会社(ネットギア)は14日、同社としては初めてとなるシャーシ型スイッチ「XCM8800シリーズ」を発表した。ラインアップは、10スロットの「XCM8810」と6スロットの「XCM8806」が用意され、シャーシ本体の価格は、それぞれ138万6000円、92万4000円。

 「XCM8800シリーズ」は、用途に応じてカードを自由に組み合わせられる、シャーシ型のスイッチ。エクストリームネットワークスの「Black Diamond8800シリーズ」をカスタマイズしており、同社からのOEMによって製品化された。

 コントロールプレーンとデータプレーンが分離されているほか、冗長コントローラボードによる電力供給、パッシブバックプレーンを使用したシャーシ設計を採用。冗長性を備えたハードウェアと自動フェールオーバーの仕組みにより、プライマリの管理モジュールに障害が発生した場合でも、セカンダリの管理モジュールが自動的にスイッチ全体の管理機能を引き継ぐことができる。

 また、レイヤ2での復旧を可能にするネットワークプロトコルや、冗長フェールオーバーに対応し、アップリンク接続の問題を回避するECMPルーティングをサポートした。

 スイッチファブリック帯域幅は最大800Gbps、レイヤ2/3のハードウェア転送レートは570Mpps。IPv6を含めたレイヤ2からレイヤ4までの広範な機能を備え、コア、アグリゲーション、エッジ向けの各モジュールを利用することにより、従来の3階層アーキテクチャをシンプル化可能。管理オーバーヘッド、運用の複雑さ、設備投資を削減でき、効率的な2階層ネットワークを導入できるとしている。

 このほか、最大384デバイス(クラス1の場合、クラス3では最大144デバイス)に対するPoE給電機能、Gigabit Ethernet(GbE)ポートあたり最大2.1W、10GbEポートあたり最大10.4Wの低消費電力といった特徴もあわせ持つとのこと。

 製品保証は、標準で3年分がバンドルされる。

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(石井 一志)
2011/9/15 16:29