NTTコムウェア、“写真が動き出す”ARサービスをSaaSで提供


 NTTコムウェア株式会社は12日、スマートフォン向けのSaaS型AR(Augmented Reality:拡張現実)サービス「SmartCloudイメージベースAR」を発表した。13日より販売する。

 イメージベースARは、同社の画像認識技術を活用したARサービス。スマートフォンにインストールしたアプリでポスターや雑誌などの写真を撮影すると、その写真が動き出したかのように関連する動画が流れ出す、といった直感的な映像体験を提供する。動画視聴後に商品紹介などのWebサイトへ誘導することが可能という。

 同サービスでは、「イメージベースAR」ソフトに加え、専用アプリの作成、センターサーバー設備などの一式をクラウドサービスとして提供する。ユーザーはスマートフォンで撮影する画像と、そこから再生させる関連動画などの素材を準備するだけで、ARを活用したサービスを利用できる。

 なお、同社Webサイトにはイメージ動画や、実際にアプリをダウンロードして試せるデモコンテンツが用意されている。価格は、専用アプリ×1個、認識対象画像×1個、再生動画×1個の基本構成で39万円/月から。

 同社では、既存の画像から直接動画を再生できる特長を生かし、雑誌広告などのさまざまなアナログ媒体に対して、既存のデザインを損ねることなく関連動画などの新たな情報を付加するサービスを提供。2011年度に約20ユーザーの獲得を目指す。

関連情報