CA、データセンターとクラウドを包括モニタリングできる「Nimsoft Monitor」


 米CA Technologiesの独立事業部である米Nimsoftは30日、ユニファイド・モニタリング・ソリューション「Nimsoft Monitor」を日本市場に初投入すると発表した。

 Nimsoft Monitorは、サーバー、ネットワーク、アプリケーション、データベース、ストレージなどあらゆる監視対象をモニタリングする製品。仮想化サーバーやパブリック/プライベートクラウドもサポートし、「全てのICT環境に対応する」(同社)点を強みとしている。

 「Publish&Subscribe」メカニズムを用いたTCPソケットベースの独自プロトコルによるメッセージバスを採用。マネージャとエージェントの双方向通信を実現し、アラームメッセージのハンドリングとエージェント制御を行う。このシンプルなアーキテクチャにより、小規模から大規模までビジネスサイズに応じた拡張が可能。SSL暗号化やストア・アンド・フォワード機能を備え、安全かつ確実なメッセージ転送を行うという。

 また、エージェント/エージェントレスのモニタリングを要件に応じて自由に組み合わせられるのも特徴。データセンター内部環境、外部のクラウドをモニタリングできる120種類以上のモニタリングプローブ(実行モジュールと設定ファイル)も提供される。これらはWebサイトからワンクリックでダウンロードでき、適用することで導入済みのモニタリングを必要に応じて拡張できる。

 管理面では、ITインフラを見渡せるWebベースの管理ポータルを標準搭載。モニタリング画面はポートレットで提供され、タブ配置やページ構成など、必要な情報を自由にレイアウトできる。

 マルチテナントにも対応。単一プラットフォーム内で複数のクライアント用にデータを安全に、効率よくパーティショニングできる。ユーザーの権限に合わせて開示情報を制御したり、管理ポータルから全ての環境を見渡したりすることも可能。

 参考価格は、サブスクリプション契約(1年間~)でサーバー50台・ネットワーク機器50台の場合、22万1650円(税別)/月。

 Nimsoftは、CA Technologiesがクラウド管理製品のポートフォリオを拡充するため、2010年3月に買収。買収後もビジネスは成長を続け、顧客数は現在、世界36カ国の1000社に及ぶという。

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