富士通、文書管理クラウド「Documal SaaS」

さまざまな業務に応用できるひな形を収録


Documalの概要

 富士通株式会社と株式会社富士通中国システムズ(FJCS)は20日、文書管理システムのSaaS型サービス「Documal SaaS」を発売した。

 国内・海外の各拠点・取引先でドキュメントを共有し、作業の進ちょくや最新情報をグローバルに共有できるDocumal。新サービスはこれを富士通グループのデータセンターからSaaSとして提供するものだ。クラウドとして利用することで、ユーザーは初期投資を抑え、短期間で利用開始できる。

 サービスの特徴としては、企画、調達・購買、生産、事業経営、品質保証、顧客サポートなどの業務で幅広く利用できる「取引先情報共有テンプレート」「品質管理テンプレート」「マニュアル公開テンプレート」の3種類を用意している。これらをメンテナンスすることで、ユーザー独自の業務用語・仕様に変えて活用できるという。

ひな形書類とひな形ワークフロー

 例えば、「取引先情報共有テンプレート」内のひな形サンプル「連絡票」には、ひな形ワークフローが用意されており、取引先との情報交換の流れに応じて簡単に変更できる。

 このため、ワークフローを伴うさまざまな業務に利用が可能だ。例えば、稟議(りんぎ)申請や旅費精算などの業務にも活用できる。扱う書類の種類に合わせて、自由に書類レイアウトを作成・流用できるほか、作成・承認・保管・配信といったキーとなる4つのアクションを組み合わせ、独自のワークフローを作成することも可能。

 また、どの文書を誰がいつ起票し、承認したかなどの承認履歴をすべて記録。誰がいつログインしたかといった操作ログも保管するため、ISO審査や内部統制などの監査にも活用できるという。

 価格は、初期費用(サービス基盤の環境設定など)が31万5000円。3種類のテンプレートがそれぞれ31万5000円。月額費用(100アカウント、30GB)が10万5000円。アカウント数やディスク容量を増やしたい場合に追加費用がかかる。

 両社では今後3年間に100社への販売を目指す。

関連情報
(川島 弘之)
2011/7/20 15:19