エスキュービズム、OSSベースのNoSQLパッケージ「NanaHoshi」


 株式会社エスキュービズムは12日、オープンソース(OSS)ベースの独自NoSQLデータベースパッケージ「NanaHoshi(ナナホシ)」の提供を開始した。

 NanaHoshiは、OSSの分散KVS(キー・バリュー・ストア)「Cassandra」をベースに、エスキュービズムが独自開発したNoSQLデータベースパッケージ。

 ノード追加によりリニアにスケールアウトが可能。ベースとなるCassandraの構造上、すべてのノードが独立しており、単一障害点がないのが特徴。仮に一部分のノードが停止しても、致命的なエラーに陥ることがない。

 また、一般的なNoSQLとは異なり、単一障害点のないデータベース構造でありながら、トランザクション(データベースへの一連の処理がすべて成功するまで保留し、最後に確定を実行するというデータの一貫性を保持する仕組み)に対応。本来、NoSQLが得意としないデータの一貫性保持が可能となり、RDBMSと組み合わせることなく、NanaHoshiのみで業務アプリケーションを構築できるという。

 さらにNanaHoshiでは、分散KVSが本来得意とする検索処理のほか、大規模データ処理基盤「Hadoop」との連携によって、大量データの処理・分析を高速に行える。このため、売上管理・販売管理やレコメンド機能などECシステムはもちろん、POSの動向データ解析や顧客分析、BI、CMSなどさまざまなアプリケーション構築に利用できるとしている。

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(川島 弘之)
2011/7/12 16:38