外気冷却型DCでの利用を想定した節電サーバー「FujimiIII」


 株式会社アームズと日本ラッド株式会社は11日、節電サーバー「FujimiIII」を発表した。8月1日より販売する。

 FujimiIIIは、外気冷却型データセンターでの利用を想定した節電サーバー。CPUにCore i7もしくはAtom D510を採用。Gigabit Ethernet×2、変換効率80%の電源を搭載する。

 超省電力設計により、Core i7モデルで100W、Atom搭載モデルで30Wを実現。また、東芝製エンタープライズHDDなど、動作保証温度が高いパーツを採用し、50℃の耐熱性を達成した。従来の40℃耐熱サーバーよりもさらにに外気冷却型データセンターの省電力性能を向上。従来型データセンターやオフィスにおいても空調温度を上げた状態で稼働できるため、節電対策に貢献するという。

 冷却ファンは、データセンターの冷却空気循環方式に合わせ、ノード個別搭載冷却方式、集中冷却ファンユニット方式のいずれかを選択可能。

 プラットフォームは、5Uに10ノードの独立電源式ブックシェルフタイプを採用し、1Uあたり2ノード・物理8コアの高集積、高密度を実現した。データセンターのラック寸法および冷却空気循環方式によっては、ラックの前後から搭載することで、5Uあたり20ノードの搭載も可能。

 日本ラッドは、同サーバーを用いて専用サーバーホスティングサービス「ヘリオスアルファ」を提供するほか、両社でクラウドサービス事業者向けにシステム販売も行う。

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(川島 弘之)
2011/7/11 12:16