IPA/SEC、ソフト開発プロセス改善の新たなメソッドとツール類を公開


 独立行政法人情報処理推進機構 技術本部ソフトウェア・エンジニアリング・センター(IPA/SEC)は7日、ソフトウェア開発プロセス改善の新たな手法「SPINA3CH 自律改善メソッド」と、このメソッドを適用するための利用ガイドブックおよびワークシート3種からなるツール類を公開した。

 IPAでは、開発現場において仕事の進め方ややり方に問題意識を持っていても、1)改善方法がわからない、2)従来のソフトウェアプロセス改善手法では現場に作業負荷がかかることがある――といった理由により、プロセス改善への着手に躊躇(ちゅうちょ)することがあったと説明。こうした開発技術者に向け、ソフトウェアプロセス改善に取り組みやすく新たな手法「SPINA3CH 自律改善メソッド」と、改善活動に役立つヒント等を盛り込んだツール類をとりまとめた。

 提供される「SPINA3CH 自律改善メソッド」のツールは利用ガイドブックと、「問題気づきシート」「問題分析絞り込みシート」「改善検討ワークシート」のワークシート3種から構成され、日々の業務でおぼえる違和感を見える化し、問題意識として捉えることができるなどの特長がある。

 IPA/SECでは、メソッドおよびツールの有用性確認のために実証実験を行うほか、普及活動の一環として札幌・東京・名古屋・大阪でセミナーを開催する。

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(三柳 英樹)
2011/7/8 15:53