豊通シスコム、クラウド型の機密情報保護サービス「BZWORK with IRM」


 株式会社豊通シスコムとEMCジャパン株式会社は30日、豊通シスコムがクラウド型機密情報保護サービス「BZWORK with IRM」を提供すると発表した。EMCジャパンのコラボレーション製品「EMC Documentum eRoom」とコンテンツ保護製品「EMC Documentum IRM(Information Rights Management)」を、クラウドベースで提供するサービスで、7月1日より販売が開始される。

 BZWORK with IRMは、機密情報の永続的な保護を実現するクラウドサービス。ファイル暗号化製品で受け渡す電子文書を暗号化した場合は、電子文書の暗号化が解かれてしまった後のコントロールはできない。しかしBZWORK with IRMで保護された電子文書は、利用するたびに認証が必要なため、万一権限を与えられていない人間にわたっても、閲覧・操作が一切行えないという。

 こうした電子文書へのアクセス権は、情報ごと、送信先ごとに定義でき、送信後もリアルタイムに許可内容を変更可能。また、配布状況、保存場所にかかわらず、設定した有効期限が経過すると、電子文書へのアクセス権が失効する仕組みを備えている。

 さらに、電子文書の転送・閲覧確認などのログが逐次取得されているので、情報セキュリティのコンプライアンスを実証可能な点もメリット。印刷する場合にも、印刷実行者の情報を印刷誌面上に強制出力する機能を備えているため、責任の明確化や持ち出しの抑止効果があるとした。

 また、共同ワークスペースを提供し、IRM機能と合わせて活用することで、組織を超えた情報共有、プロジェクト管理なども実行可能。契約ごとに1つのコミュニティを提供し、その配下にeRoomを作成して、IRM保護データの運用・管理を実施するとしている。

 販売は最小10IDから。豊通シスコムでは、2014年までに1万5000IDの販売を目標としている。

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(石井 一志)
2011/6/30 12:51