オムロン、常時商用給電方式のUPS「BY80S」「BY120S」~正弦波出力に対応


 オムロン株式会社は27日、正弦波出力に対応した常時商用給電方式のUPS(無停電電源装置)において、「BY80S」「BY120S」の2製品を発表した。9月20日より販売を開始する。


BY80SBY120S

 BY80S/120Sは、商用電源が停止するなどした時にインバータからの給電に切り替える、常時商用給電方式のUPS。正弦波出力を行うため、矩形(くけい)波交流を供給すると問題が出る場合がある、力率改善(PFC)回路内蔵電源にも対応するのが特徴だ。

 正弦波出力タイプとしては、すでに「BY35S」「BY50S」などの小型製品が提供されているが、今回はそれらよりも出力の高い2製品がラインアップされた。新製品のうちBY80Sは800VA/500W、BY120Sは1200VA/720Wの出力容量を備えており、範囲内であれば、複数台のPCやNASを1台のUPSでカバーできるほか、消費電力の小さい機器を長時間バックアップするのにも適しているという。

 バッテリは、期待寿命4~5年の長寿命タイプを採用。システムを止めずにバッテリ交換できるホットスワップもサポートした。また、UPSの状態が一目でわかる「状態表示ウインドウ」と「バッテリ交換表示LED」を搭載するのに加え、Windows 7やMac OS X 10.6といった最新OSにも対応する自動シャットダウンソフト「PowerAct Pro」が標準添付される。

 価格は、BY80Sが4万8300円、BY120Sが6万3000円。オムロンでは、2機種合計で月に1500台の販売を目標としている。

 また、常時インバータ給電方式のUPS「BU60RE」「BU100RE」を、12月20日より販売することも発表された。電源容量はそれぞれ600VA/480W、1000VA/800Wで、価格は18万2700円、22万8900円。

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(石井 一志)
2011/6/27 15:59