dit、LANアナライザの新版「OmniPeek 6.6」~スマートフォンの無線LAN環境の通信解析にも対応


OmniPeek 6.6の画面イメージ

 株式会社ディアイティ(dit)は22日、LANアナライザの新版「OmniPeek 6.6」を発表した。統計情報、無線LAN、音声プロトコル解析のための新機能を搭載した点が特徴で、7月1日より販売を開始する。

 OmniPeekは、米WildPacketsが開発したLANアナライザ。有線のEthernet、無線LAN、VoIP、Video over IPなど多くのネットワークに対応し、リアルタイムにネットワークの状況を可視化して、発生したトラブルの解析を迅速に行えるという。

 新版では、従来プラグインとして提供されていた「コンパス」機能を標準装備に変更した。この機能では、重要データの統計情報をダッシュボード表示し、そのダッシュボード表示から直接詳細パケット情報にドリルインすることが可能で、ネットワーク全体の状況把握が容易になるため、より迅速にトラブル解決を行えるという。

 また無線LANのプロトコル解析では、IEEE 802.11nの3ストリームキャプチャを実現するとともに、USBアダプタをサポート。無線LANの複数チャンネルの同時キャプチャを実行できるので、ローミング時の解析が容易になるとのこと。このほか、Wi-Fi Directのデコードに対応し、スマートフォンやタブレット端末を利用した無線LAN環境の通信解析、トラブル解析も可能になっている。

 加えてVoIP解析において、リアルタイムに統計情報音声品質を表示する「CDR(Call Date Record)」機能が追加され、音声通信の100%可視化を実現。さらに、従来は1000コールに限定されていたオープンコールの同時解析が、デフォルトで2倍の2000コールとなり、大規模ユーザーの要望を満たせるようにもなった。

 価格は21万8000円(税別)から。

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