富士通、インメモリデータベース「SAP HANA」のアプライアンス製品を発売


 富士通株式会社は22日、x86サーバー「PRIMERGY」のラインアップに、アプライアンス製品「SAP HANA Powered by FUJITSU」を追加し、同日より国内・国外で販売開始すると発表した。独SAPのインメモリデータベース「SAP HANA(High-Performance Analytic Appliance)」が実装されており、サービスと合わせて提供するという。

 SAP HANAは、演算エンジンとデータベースをメインメモリ上に統合し、データモデリングツールと組み合わせたインメモリソフト。大量データを扱うBI(ビジネスインテリジェンス)のような情報系システムで、ビジネス情報の取得スピードを飛躍的に高められ、リアルタイムな高速データ分析を行えるという。

 SAP HANA Powered by FUJITSUは、PRIMERGYにこのSAP HANAをあらかじめインストールしたアプライアンス製品。導入・運用に関するサポートやコンサルティングサービスとあわせて提供され、ユーザー企業はネットワークに接続するだけで、SAP HANAによる高速データ分析などをすぐに始められるという。

 既存のデータベースでは、業務アプリケーションに高い処理速度を発揮させるためのカスタマイズが必要になる場合があり、設計や開発の期間が必要になるが、SAP HANAではそうしたカスタマイズは不要で、設計・開発コストを、従来の1/3から1/2程度まで抑えられるメリットもあるとのこと。

 適用例としては、小売業で、その日の販売量、販売推移、物流センターの倉庫在庫、市場価格の変動、前年の傾向値などをもとに、最適な発注量を瞬時に割り出す、といった業務への活用が可能としている。

 また今回は同時に、SAP HANAデモセンターを独Fujitsu Technology Solutions内に開設し、顧客が実際にこのソリューションの効果を体験できるサービスも提供する。このサービスでは、導入を検討している企業などが、ネットワーク経由で同センターへ接続してSAP HANAを使用し、自身のビジネスへどのように適用できるかを体験できるようにする。

 なお、三井物産がFujitsu Technology Solutionsに構築した「SAP HANA」環境を用いて、SAPのBIソフトウェア「SAP BW(Business Information Warehouse)」、およびSAP用以外の基幹システムデータで、高速解析を確認しているとのことだ。

 SAP HANA Powered by FUJITSUの価格は1500万円(税別)からで、別途、SAP HANAのライセンスをSAPから購入する必要がある。富士通では、今後3年間で120システムの販売を見込む。

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