マクニカネットワークス、クラウドと連携する自動階層化ストレージ「StorSimple アプライアンス」


 マクニカネットワークス株式会社は21日、米StorSimpleと販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、クラウドと連携できるハイブリッド型ストレージアプライアンス「StorSimple アプライアンス」を、国内で販売開始する。

 StorSimple アプライアンスは、クラウドとの連携が可能なiSCSI SANストレージ。内蔵するSSDとSAS HDDの間で、ブロックデータの使用頻度に応じて階層化する機能を備えるほか、クラウドストレージへの階層化もシームレスに拡張できる。これによって、ひんぱんに利用するデータをSSDに、利用頻度の落ちるデータはSAS HDDに、ほとんど利用・更新されないデータはクラウドストレージに保管する、といった使い分けが可能になる。

 同社では、例えば、SharePointやExchangeなど版数管理やアーカイブデータを持つようなアプリケーションにクラウドへの拡張性を持たせ、APIの開発を考慮することなくファイルサーバーとしてのクラウド活用を容易に実現できるとしている。

 また、クラウドストレージに保管されるすべてのデータは暗号化されるので、データの安全性を確保可能。クラウドストレージは、AmazonやWindows Azureに対応するほか、国内のクラウドストレージ事業者との連携も進めているとのこと。

 さらに、クラウド環境へ容易にデータをバックアップするデータ保護機能を搭載し、特別なバックアップソフトを追加購入せずに、クラウドを利用したバックアップ環境を導入可能。クラウドに保管されるデータは重複排除機能により最小化されることから、クラウドの使用コストも最適化されるとしている。

 モデルとしては、容量20TBの「SS5010」、容量40TBの「SS7010」が用意され、ライセンス追加購入によって、それぞれ最大100TB、200TBまでの拡張に対応する

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(石井 一志)
2011/6/21 13:05