日本IBM、企業のデータセンター移転を支援する「論理的依存図分析支援」サービス


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は13日、自社データセンターの移転やバックアップセンターの構築を検討中の企業向けに、「IBM データセンター統合・移転サービス 論理的依存図分析支援」を提供すると発表した。

 今回発表したサービスは、データセンターの移転作業を容易にするツールを活用し、短期間で企業などのデータセンターの移転を支援するサービス。事業継続への対応や、エネルギーコストも含めた運用コスト・ITシステムの最適化を希望する企業・団体に最適という。

 このサービスでは、米IBMのワトソン基礎研究所が開発した、数学的モデリングを適用して複数のアプリケーションやサーバーの依存関係を調査し図示するツール「ALDM(Analytics of Logical Dependency Mapping)」を活用。移行にあたって問題となる、機器情報や複数機器の依存関係を正確に把握する。

 このALDMを活用することで、手作業で機器情報や依存関係を調査する場合に比べ、半分程度の時間でサーバー、アプリケーションなどの資産情報や依存関係を調査でき、人的ミスによる調査漏れも防げるという。

 価格は個別見積もりだが、一例として、ALDMによる資産情報と論理的依存図作成で、200サーバーを対象とした場合。200万円程度になるとのこと。

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(石井 一志)
2011/6/13 15:33