NEC、Salesforceとの連携に対応したサービス実行基盤「WebOTX V8.4」
日本電気株式会社(NEC)は25日、サービス実行基盤ミドルウェアの最新版「WebOTX V8.4」を発売した。
WebOTXは、アプリケーションサーバーを中心としたサービス実行基盤ミドルウェア。最新版では、社内システムとパブリッククラウドのシームレスな連携を実現するため、ESB(Enterprise Service Bus)製品の「WebOTX Enterprise Service BUS」を強化。ESB製品としては初めて、株式会社セールスフォース・ドットコムのパブリッククラウド「Salesforce」との連携機能を実現した。
また、アプリケーションサーバー「WebOTX Application Server」の強化として、1台のサーバーに同製品をインストールすれば、インストール情報を他のサーバーにコピーできる「インポート機能」と、仮想サーバーのスケールアウトを自動化する機能を実現。バッチサーバーの「WebOTX Batch Server」も強化し、処理するバッチプログラム(ジョブ)の優先順位を判断して重要なジョブから順番に処理する機能や、負荷状況に応じて最適なバッチサーバーに処理を振り分ける機能により、大規模バッチ処理を安定的に実行することを可能にした。
価格は、小規模システム向けの「WebOTX Server Express V8.4」が27万5000円、小・中規模システム向けの「WebOTX Application Server Foundation V8.4」が120万円から、システム連携を実現する「WebOTX Enterprise Service Bus V8.4」が350万円から、バッチ実行基盤の「WebOTX Batch Server Standard V8.4」が150万円から(いずれも税別)。
NECでは、メインフレームユーザーやSalesforceを導入している顧客を中心に新製品を拡販し、今後3年間で合計6万システムの導入を目指す。