コンピュウェア、APM製品を「Compuware Gomez」に名称統合

Googleとも協力して“Web体感”のさらなる向上を


 日本コンピュウェア株式会社(以下、コンピュウェア)は19日、アプリケーションパフォーマンス管理(APM)製品を単一のブランド名「Compuware Gomez」に統合し、モバイル、Web、社内アプリケーションと、アプリケーションデリバリーチェーン全体をカバーするAPM新製品を発表した。

 APMとは、エンドユーザーがWebアプリケーションなどを利用した際に、レスポンスが帰ってくるまでの時間―エンドユーザー体感を監視し管理する技術。従来、コンピュウェアではオンプレミスAPM製品「Vantage」とSaaS型APM製品などを提供してきたが、すべて「Compuware Gomez」ブランドの下、新しい製品名に刷新される。

 今後もAPMソリューション事業へ継続的に投資していく決意表明となり、APM統合戦略の一環として、全APM製品、エンジニアリング、オペレーション、プロダクトマネジメント、セールス、マーケティング、サービス、サポートに至る重要な機能すべてを統括する専門のビジネスユニットも創設する。

 新製品となる「Compuware Gomezプラットフォーム」には、さまざまな新機能が搭載される。

 モバイル端末・OS・通信事業者の種類を問わず、ネイティブなモバイルアプリケーションを利用する場合や、モバイル端末からWebサイトにアクセスする場合に、エンドユーザーが体感する実際のパフォーマンスを把握できる「Compuware Gomez Mobile Real-User Monitoring」が提供される。

 また、Webサイトのモバイルユーザーに対する備えが十分かどうかを自動で評価し、一定の基準に従ったスコアを出力し、改善点を報告してくれる「Compuware GomezTM Mobile Readiness Assessment」や、Webパフォーマンスと離脱率の相関関係を、Webトランザクションのすべてのステップについて調べ、コンバージョンの低下がビジネスに与える影響を測定する「Compuware Gomez Browser Real-User Monitoring Performance Conversion Analysis」が新搭載される。

 さらに「Google Page Speed」とも統合。Google Page Speedは、Googleが始めたオープンソースプロジェクトで、Web開発者や企業がWebアプリケーションを高速化させるために、すぐに活用できるアイデアや推奨事項を提供する取り組み。Googleの技術を有効活用し、Webパフォーマンスの評価、改善の推奨事項が得られる。具体的には、Compuware GomezのユーザーがWebページに対するトランザクションを実行すると、Google Page SpeedがWebページのコンテンツを分析し、ページをより高速にするための提案がランキング形式で出力されるという。米Compuwareでは、同技術と自社製品の統合のため、Google Page Speedチームと提携した旨も発表している。

 Compuware Gomezプラットフォームではこのほか、パフォーマンスに関する問題が対象となるインターネットユーザーに固有のものなのか、あるいは他のインターネットユーザーにも影響する現象なのかを判定できる機能や、Webブラウザやモバイル端末から実施する従来の負荷テストに加え、クラウドからの負荷テストにも対応した大規模負荷テストエージェントなどが提供される。

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