独SAP AGと米Microsoftが仮想化・クラウド分野で協業


 独SAP AGと米Microsoftは18日(ドイツ時間)は、SAPのソフトウェア製品と、Microsoftの仮想化およびクラウド技術の統合を強化すると発表した。

 今回の取り組みでは、アプリケーション開発プロセス全体を簡素化することにより、.NET開発者がより簡単に、SAP製品のビジネスプロセスを利用、ならびに拡張できるようにするという。

 具体的には、SAP製品とVisual Studioおよび.NET Frameworkの今後のバージョンとの密接な統合により、開発生産性の向上とコスト削減を実現するために協力するほか、Windows Azure用のSDKでSAP NetWeaver Gatewayを拡張。.NET開発者が、Windows Azure用のプライベート/パブリッククラウドのアプリケーションを作り、オンプレミスのSAPシステムと接続できるようにする。

 こうした取り組みを通じて両社では、多くの.NET開発者がSAP NetWeaver Gatewayの技術を使って、SAPに関する特別な知識がなくてもSAP製品に簡単にアクセスできるようにしていくとした。

 また、SAPが今後発表するランドスケープ管理ソフトとMicrosoft System CenterおよびHyper-Vとの統合も図る予定で、コストとリスクを軽減しながらクラウドにおける柔軟性、拡張性および管理機能が拡張されるとしている。

 なおSAPとMicrosoftでは将来的に、SAPアプリケーションがWindows Azure Platform上へ導入可能になるよう、取り組みを進めていく予定だ。

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(石井 一志)
2011/5/20 14:46