ソフトエイジェンシー、暗号化ファイルバックアップサービス「VG-Sync」
株式会社ソフトエイジェンシーは、米Packet GENERAL Networksと共同で、暗号化ファイルバックアップサービス「VG-Sync」を5月9日より販売する。また、東日本大震災の復興支援としてエンタープライズ版を100社に1年間無償提供する。
VG-Syncは、遠隔地のデータセンターにバックアップファイルを暗号化して保存できるサービス。万が一の災害時にも、データを安全にすぐに取り出せるという。
福岡県福岡市にある株式会社アイティーシェルパのデータセンターを活用。オフィスのファイルサーバーとデータセンター間で定期的に自動バックアップを行う。ファイル転送にはSFTPを使用。通信路が暗号化されるため、安全にデータを送受信できる。バックアップファイルは、データセンター内に設置されたセキュアファイル転送アプライアンス「Vault-GENERAL」によって暗号化される。
災害時や停電時に別途ファイルサーバーを用意すれば、データセンターから安全にファイルを復元できる。ファイルサーバーを用意できない場合は、クライアントにSFTPソフトをインストールすることで、データセンターから直接ファイルを取り出すことも可能。
また、VG-Syncは遠隔地との共同作業を実現するオンラインワークスペースとしても利用できる。重要なファイルをアップロードしておけば、災害時でもリモート環境からローカルにディスクをマウントして利用できる。
価格は、管理ユーザー数1名、ユーザー数5名で容量50GBまでの「プロ」が8000円/月。ユーザー数無制限で100GBまでの「エンタープライズ」が1万6000円/月、200GBまでの「コーポレート」が3万円/月、400GBまでの「アルティメット」が4万8000円/月。いずれも初期費用は無料。
このうち「エンタープライズ」版を復興支援として100社に1年間無償提供する。上限に達し次第受付を締め切る。被災地の企業を優先するが地域の制限はないという。