NTTアイティ、外から社内システムを停止・再稼働する「新WOLコントローラ」


 NTTアイティ株式会社は19日、電源復旧後、社内システムの再稼働を社外から可能にする「新WOLコントローラ」を発表した。5月11日より販売する。

 新WOLコントローラは、電力不足による停電に対応するため、(1)電源復旧後に自身を自動的に起動する機能、(2)社外から社内サーバーの電源をオンにできる機能、(3)社外から社内サーバーに管理者がログインし提供サービスをメンテナンスできる機能、(4)社外から社内サーバーに管理者がログインし停止できる機能――を備えた製品。

 (2)の機能が利用できる従来版「WOLコントローラ」の機能拡張製品という位置づけ。(2)~(4)の機能を利用するには、VPNサービス「マジックコネクトASPサービス」の契約が別途必要。

 停電前の運用手順として、マジックコネクトASPサービスを用いて新WOLコントローラにリモートアクセスし、新WOLコントローラ上のリモートデスクトップ/SSHソフトを用いて社内サーバーのサービス停止・シャットダウンを行う。

 電源復旧後は、新WOLコントローラが自動的に起動するのでリモートアクセスし、WakeOnLAN機能を利用して社内のサーバを起動。次いで、新WOLコントローラ上のリモートデスクトップ/SSHソフトでサービスを起動する流れ。

 新WOLコントローラとマジックコネクトASPサービスのセットで販売する。初期費用はオープン、年間使用料は1万8900円/アカウント。5月11日に発売し、年間200台の販売を目指す。

「新WOLコントローラ」を用いた社内サーバの停止と再稼働
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(川島 弘之)
2011/4/19 16:19