日本HPがOSSのサポートを強化、ワンストップサービス「HP Open Services」を提供


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は31日、オープンソースソフトウェア(OSS)向けサポートサービスを強化し、導入コンサルティングからITインフラ構築、保守サポートまでをワンストップで提供する「HP Open Services」を発表した。4月1日から提供を開始する。

 HP Open Servicesは、OSSを導入検討している企業、サービスプロバイダのニーズに最適化したソリューションを提案するソリューション。従来、日本HPのOSSサポートサービスでは、技術者支援を中心とした「HP オープンソース・エキスパート・サービス」を提供していたが、OSSの導入が進む中で課題となっていた、緊急時のサポート対応や将来に向けた継続性といった問題に対応するため、メニュー化されたという。

 具体的なラインアップとしては、業種向け構築・運用設計サービス「HP Open Services Industry」、基本サービス・教育サービス「HP Open Services Standard」、保守サービス「HP Open Services Support」、OSS製品「HP Open Services Product」の4つで構成される。

 このうち、HP Open Services Industryは、日本HPの業種ごとにOSSのエキスパートエンジニアを配置し、さまざまな業種での導入実績に基づいた、ITインフラ構築・運用設計サービスを提供するもので、価格は個別見積もり。

 2つ目のHP Open Services Standardでは、OSSを活用してシステムを設計・開発・運用する場合の相談に対しアドバイスを送ったり、アプリケーションサーバー、データベースなどOSS製品を導入する場合の標準化を支援したり、OSSへの移行を支援したり、といったサービスを用意する。価格は標準化コンサルティングの場合で、525万円。

 またHP Open Services Support/Productでは、さまざまなITインフラ環境に適用する幅広いOSS製品ポートフォリオを提供し、日本HP製品との検証、サイジング、ソフトウェア連携の検証などを実施する。あわせて、保守サービスの強化も行っていくとのこと。

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(石井 一志)
2011/3/31 11:44