フリービットが被災地支援、DTIの新MVNOサービス3カ月無償提供など


 フリービット株式会社は24日、東北地方太平洋沖地震の被害に対する支援プログラム「SiLKy SHIP」を同社グループ各社において実施することを発表した。

 ISPの株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)では、まず、同社のインターネット接続サービスを利用できない被災地(青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉)の会員を対象に、3月と4月のサービス料金を減免する。

 さらに、モバイル通信サービス「DTIハイブリッドモバイルプラン」を3カ月間無償で提供する。同プランは、NTTドコモのFOMA 3G回線を利用したMVNOサービスで、合わせてNTTコミュニケーションズの全国4000カ所の公衆無線LANも使えるのが特徴。3月8日に申し込みの受け付けを開始したばかりの新サービスだ。通常は24カ月間の最低利用期間が設けられているが、被災地のユーザーの利用には最低利用期間は設けず、電話機器も優先的に手配するとしている。

 また、5GBまで使えるメールサービスとソフトウェアVPNを組み合わせた個人向けクラウドサービス「Ubicプラン」も3カ月間無償で提供する。在宅勤務などに有用だとしている。

 「DTIハイブリッドモバイルプラン」「Ubicプラン」ともに同社サイトで申し込みを受け付けている。

 このほか、エグゼモード株式会社では、iPhoneの電源容量を2倍に拡張するバッテリージャケット(aigo社製)500台と、バッテリー内蔵ワンセグテレビ500台を、佐賀県庁を通じて被災地に送る。フリービットグループのコールセンターがある佐賀県唐津市のボランティアによって、あらかじめ充電した状態で発送する予定。

 また、フリービット株式会社でも、東北地方のISP向けに支援プログラム「YourNet AID」を実施する。仮想データセンターを構築できる「フリービットクラウドVDC」環境を無償提供する。代替/バックアップ用の仮想データセンターとしての利用を想定している。ユーザーサポートも、唐津市のコールセンターで代行するという。

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