セーフネット、クラウドセキュリティフレームワーク「Trusted Cloud Fabric」
日本セーフネット株式会社(セーフネット)は24日、クラウド向けのセキュリティフレームワーク「Trusted Cloud Fabric」を発表し、3つの新しいクラウドベースソリューションをリリースした。
Trusted Cloud Fabricは、1)仮想マシンの安全性確保、2)ストレージの安全性確保、3)SaaSアプリケーションにアクセスする際の安全性確保、4)IDとトランザクションの安全性確保、5)クラウドアプリケーションの安全性確保、6)クラウドベース通信の安全性確保――に向けたフレームワーク。企業へ仮想環境向けの完全なクラウド基盤を提供することで、企業データのライフサイクルを通じた信頼性を確保する。
今回リリースしたのは、1)を実現する「ProtectV Instance」、2)を実現する「ProtectV Volume」、3)を実現する「SafeNet Authentication Manager(SAM) 8.0」。
ProtectV Instanceは、仮想マシンを暗号化する製品。マルチテナント環境内でデータを暗号化し分離できるため、データの混在環境での安全性確保とスーパーユーザーによるアクセスの脅威を排除する。
ProtectV Volumeは、仮想ストレージを暗号化する製品。ストレージボリューム上のデータの安全性を確保し、セキュリティコントロールを維持するとともに、クラウドストレージの利点を活用可能にする。
SAM 8.0は、オンプレミスサービスとクラウドサービスの両方に対して、統合された1つの認証インフラストラクチャを実装可能にする。ワンタイムパスワードや証明書ベースの認証により強固なセキュリティを実現。認証トークンのライフサイクル管理を単一システムで実現することで、保守と開発の費用を削減できるという。
このほか、4)については、PKIを必要とするアプリケーションのハードウェア内の暗号鍵を安全に保護する「Luna SA 5.0 HSM」を、5)については、カード情報など機密情報の安全性を確保し、オンプレミスのデータセキュリティをクラウドまで拡張できる「DataSecure」「ProtectApp」を、6)については、クラウドデータセンターへ接続に関して10MB~10GBまでのEthernet接続を暗号化する「SafeNet Ethernet Encryptors」を、Trusted Cloud Fabricの構成要素として定義している。
なお、日本での提供時期は未定。